この本を読みました。
勇気がなくて行動に移せない。
失敗するのが怖くて尻込みしてしまう。
そんな傾向があるので、本書を読んでみた。
本書では、12の勇気ということで、12章構成になっている。
一言で勇気といっても、勇気が出ない原因には、恐れ、プライド、レッテル貼り、他者との比較、リスク管理、完全主義などなど、いろいろな要素があるとのことで、本書ではその点も細かく解説されている。
また、本書では、ドラッカー、シェークスピア、ゲーテ、マザー・テレサ、トーマス・エジソンなど、偉人達の格言が多く引用されている。
巻末に『勇気の言葉』として、本書の中で出てきた偉人たちの格言がまとめて掲載されているので、その部分だけ毎日目を通すだけでも、心構えは大きく変わってくるだろうと思う。
私が本書の中で一番気に入ったのは、「ねばならない」という言葉の代わりに「できる」という言葉を使うということ。
何かをするときに、「ねばならない」を使うと億劫な気分になりがちだが、「できる」を使うことで、何か楽しいことをするような気分になれる。
他にも、本書では問題解決のためのエクササイズがいくつか紹介されていて、どれも簡単なものなので、やってみると良いと思う。
失敗を恐れて行動に移せない人。他者からの意見に動揺してしまう人。何をしても達成感を得られない人。一読の価値ありです。
≪以下、影響を受けた点、共感した点などの一部を引用します。≫

憶えておいてください。他人の意見は、単なる他人の意見に過ぎません。事実でもましてや「真実」でもありません。

自分のためだけに行動して、真の幸福を獲得した人など。私はあったことも聞いたこともありません。本当の意味での心の平和と充実感で満たされている人は皆、世俗的な成功の大きさとは関係なく、何らかの方法で人々の役に立つ夢を持っています。

あなたが何をするかとか、どんな人間になるかという問題を他人の意見で決めてはいけません。自分の道は自分で計画しましょう。独り立ちするのです。他者が何と思うが、あなたには関係ないのです。

相手が話している時、私たちは話を聞いているつもりが、実際には次の「発言」をどうしようかと準備しているものです。真摯に聞くとは、相手に意識を向けて、相手が一息ついたときに何を言おうかと考えるのではなく、話の内容にきちんと注意を払うことです。

大型の飛行機は、離陸の時だけで燃料の60%を消費するそうです。あなたも、行動を維持する過程よりも、勢いよくはじめる段階の方がずっと大変だということを覚悟しておきましょう。第一歩は大いなる躍進だと考えてください。

恐れの感情は、あなたが特別な能力を発揮することや、あなたが心から願うような人生を生きるのを阻むことも覚えておいてください。あなたが恐れの感情に従って「無難なあなた」として生きれば、「最良のあなた」が現れるチャンスはなくなります。

人を喜ばせなければならないとか、人に認めてもらわなければならないという声が聞こえてくるたびに、バシッと押しやってください。そして、「ねばならない」という言葉の代わりに「できる」という表現を使ってください。「できる」という言葉を使えば、物ごとを選択肢としてとらえることができるため、あなたを支配している責任感を取り除くのに役立つでしょう。
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