この本を読みました。
大正15年に書かれたとても古い本が原書。
著者についても原書についても、実の所あまりよく知られていないらしい。
訳者が精神世界専門店で原書を見つけ、気に入って翻訳したとのことだ。
本書は、聖書から多く引用されており、とても言葉に重みと説得力がある。
付け焼刃的な軽い内容の本とは一線を画している。
また、原書を書いたフローレンス・スコヴェルシン氏は、個人カウンセラーだったそうでクライアントとのやり取りも実例として挙げられている。
人生はゲームであり、人生を楽しく豊かで思い通りに生きるためにはいくつかシンプルなルールがあると、著者は言う。
そのルールについても聖書を引用しながら教えてくれている。
また、本書ではアファメーション(肯定的な自己宣言)にも重きを置いており、どんな時にどのようにアファメーションをすればよいのかを、分かりやすくいくつも紹介している。
カルマの法則、繁栄の法則、使用の法則、愛の法則、お金持ちになるためのコツ、アファメーションの内容、恐れによる弊害、愛と供給の関係、受け取らないことの意味、イメージや思いこみの強大さ。などなど、私にとってはとても興味深い内容が満載だった。
深く理解するために、手元に置いて何度か繰り返し読みたいと思う。
生きる意味が分からない人。人生に幸せを見いだせない人。何事もうまくいかなくて行き詰っている人。一読の価値ありです。
≪以下、影響を受けた点、共感した点などの一部を引用します。≫

もし私たちが他者に対して憎しみを与えるならば、私たちは周囲から憎しみを受け取るでしょう。もし愛を与えるならば、愛を受け取るでしょう。もし批判するならば、批判されるでしょう。ウソをつくならば、ウソをつかれるでしょう。欺くならば欺かれるでしょう。

いつも自分で自分の「道を切り開いている」人のためには、その人自身は知らなくても、見えない力が常にはたらいています。

人が声に出すものはなんであれ、言葉の振動性の力がそれを引き寄せはじめます。いつも病気のことばかり話している人は、必ずそれを引き寄せます。

誰かの不運を願えば、かならず自分に不運を引き寄せます。誰かの成功を援助することを望めば、自分の成功を望んで援助していることになるのです。

許さないということは病気の最大の原因です。それは動脈や肝臓を変化させ、視力にも影響します。そしてその結果として、いろいろな病気が続いておきます。

人の肉体と出来事は、その人が思い描き続けてきた物を表しています。病気の人は病を、貧乏な人は貧乏を、お金持ちは豊かさを思い描き続けてきたのです。

私たちは、自分が与えるもののみを受け取ります。人生のゲームはブーメランのゲームなのです。私たちの思考、行為と言葉は、遅かれ早かれ、驚くほどの正確さで私たちに戻ってきます。
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