この本を読みました。
お金を稼ぐためだけに仕事をする。生活するためには、嫌だけど働かなくてはならない。
世の中では仕事に対してこのような姿勢で取り組んでいる人がほとんどだと思う。
本書では、仕事とは本来どのようなもので、どんな心構えでするものなのか。また、どのようにすれば楽しく仕事ができて、且つ、お金が流れ込んでくるのか。が書かれている。
また、本書では自尊心の大切さを繰り返し述べている。
自尊心を高めるための方法や、自尊心を高めていくとどうなるのか、どうして自尊心を高めなくてはならないのか。など、とても参考になる。
仕事やお金についてもそうだが、『自尊心』が一つの大きなテーマになっている。
仕事に楽しみを見出せない人、またはコミュニケーション下手な人や他人にすぐイライラしてしまう人には一読の価値はあるだろう。
お金うんぬんより、仕事に対する心構えや自尊心の大切さが学べます。
今の仕事は自分に合っているのかと悩んでる人。一読の価値ありです。
≪以下、影響を受けた点、共感した点などの一部を引用します。≫

ありのままの自分を認めたいと思ったなら、他人を受け入れてみることが、もうひとつのテクニックです。手始めに、愚かで、冷淡な、しかも周りから批判されても当然な人がいたとします。その時、まず簡単に良い悪いの判断を下してしまわないように注意しながら、心の中で呟いている自分の言葉に耳を傾けてみましょう。思いやりのないネガティブな言葉を投げかけてしまいそうなときは、「彼らだって、いまできるベストを尽くしているんだ」と静かに自分に言い聞かせてみましょう。ずっと批判と反発を繰り返してきた自分自身に対しても同様です。

自分自身を許してあげられれば、自己と他人に対する不健康な態度が全て改められ、他人を批判することや、自分を貶める冷酷な感情から逃れられるのです。他人を批判する行為は例外なく、自己批判に他なりません。人に腹を立てるということは、相手の中に自分と共通の部分を見出しながら、これを受け入れられないからなのです。

ユングが教えてくれたように、影の自我(私たちの内なる欠点や短所など)は、あるがままの自分にとって闇の兄弟なのです。この部分なしに、私たちは完全とは言えないのです。影の部分を受け入れなければ、決して自尊心が癒されることはありません。マイナス部分を否定し続けると、いずれ高い代償を支払わなければなりません。

ある人のために働いている時は、その人の気持ちの分まであなたが集中しなさい。そして、そのために価値のある物を生み出すように心掛けましょう。私が必要とする人は、技術的な点で信頼できるだけでなく、良いエネルギーを発して仕事ができる人です。

自尊心を高めてくれる物を意識的に選択する練習をすれば、正しい物を選択する力や、本当に必要なものを見分ける力や、、自分自身と自分にとって大切な物のために主張する力が身に付きます。私たちは仕事をとおして愛を体現していきます。仕事を通して、愛はさらに育ちます。そしてついには、好きなことをもっと自分にやらせてあげられるようになります。

具体的に、まず自分のやりたいことを実現しているモデルとなる人を見つけましょう。他人を見て学び、観察していくうちに、「どのように」すればいいのかがわかってくるはずです。自分の周りにいる大人の歩く様子を見ながら、歩き方を覚える子供と同じです。

ありのままの自分でいても大丈夫なんだということがわかってからは、「やるべきでない」行動をしていても、心の中に平和を感じます。自分のことを受け入れてやればやるほど、マイナスの行動はなくなっていくのでしょう。なぜなら障害の多くは、不安と怒りから生まれてくるからです。
PR