この本を読みました。
どんな人が怠け者になるのか、どうすれば怠けの習慣を改善できるのか、また、怠けのために起る弊害などが、イラストを豊富に交えて説明されている。
自分で定めた強制力など機能しない。物や他人の力など、外部からの強制力を利用して習慣化することが、怠けから脱出する最も有効的な手段だ。と著者は強く訴えている。
本書は、怠けを改善する方法が57部構成で紹介されており、いくつか簡単に即実践できるものもある。この簡単なことを実践するだけでも、生活習慣の改善には大いに役立つだろう。
どこに無駄な時間を割いているのか、なんでいつも時間がないのか、どうしたら時間を有効的に使えるのか。
このように時間の使い方がうまくできていない人は、この本を読んで一度自分の生活習慣をじっくり見直してみると良いだろう。
時間の使い方が下手な人。いつも中途半端で投げ出してしまう人。一読の価値ありです。
≪以下、影響を受けた点、共感した点などの一部を引用します。≫

働き者であることは、必ずしも利点であるとはいえません。むしろ「工夫」という武器を持った怠け者の方が有用な存在なのです。

他者と自分を比較するとき、多くの人は「相手の長所」と「自分の短所」を比べてしまいます。これでは気が滅入ってくるのも当たり前で、わざわざそんなところをピックアップして比べる必要はありません。

少々効率が悪かろうと、続けていれば必ず結果は出ます。上達していきます。そしてなにより「継続」の習慣が身に付きます。

資格取得や大学受験でうまくいく人は、少ない参考書を徹底的にやり抜いた人で、うまくいかない人ほど何冊・何十冊と参考書を買いそろえて、どれも中途半端で終わらせてしまうものです。

部屋を散らかさない最大のポイントは、物を増やさないことです。当たり前のことですが、物が増えると部屋は散らかっていきます。生活スペースは狭くなるし、気分は盛り下がるし、必要なものを探すのに時間がかかるようになるし、物が増えるメリットなどはほとんど見当たりません。

洋服にしても、今年1回も着なかった服は値段に関係なく捨てて構いません。どうせ来年も着ないし、来年になったら新しい服がほしくなるのです。どうしても捨てるべきものが分からないという人は、ひとまずダンボールの中に洋服や雑貨などを詰め込んでみましょう。そして、そのダンボールを1年間開けることがなかったら、ようするにそれは「要らないモノ」なのです。

意識の低い人たちと一緒にいたら、自分も感化されてしまって意識が低くなってしまいます。これはほとんど無意識下で起こることなので、避けようと思ってもなかなか避けられません。

意外に思われるかもしれませんが、怠け者の中には「隠れ完璧主義者」とでも呼ぶべき人たちが大勢います。完璧を求めるあまり、ああでもない、こうでもないと思いを巡らせ、いつまでも取りかからない。また、せっかくとりかかっても途中で嫌になってしまう。時に他者の目を気にするタイプの人は、「誰からも文句を言われないようにしよう」と考え、中途半端な完璧主義に陥りがちです。
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